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新興洞日本式家屋(旧廣津家屋) · 📍

1930年代。スクリーンの中で見たあの家に、実際に足を踏み入れる

新興洞日本式家屋、通称「廣津家屋」は、植民地時代の群山で呉服店と小規模な農場を営み、群山府協議会議員も務めた日本人・廣津圭三郎が建てた木造2階建ての邸宅だ。心壁に木製の下見板と漆喰仕上げを施した大規模な木造建築2棟が「L」字型に接続され、その間には日本式の庭園がしつらえられている。この家がある新興洞一帯は、当時、群山市内の有力者たちが暮らす富裕層の居住区だった。

1945年の解放後、この家は敵産として処理され、韓国製粉の所有となり、2005年に国家登録文化遺産第183号に指定された後は、群山市が管理しながら一般に公開している。映画〈将軍の息子〉〈タチャ〉をはじめ、数多くの韓国映画やドラマがこの家で撮影されてきた。スクリーンの中で見覚えのある背景として何度も目にしてきたであろうこの邸宅に、実際に足を踏み入れることができる場所だ。ただし、この家の美しい木造建築と庭園が、植民地支配層の富がどのように蓄積されたかを同時に物語る場でもあるという点は、見落とさずにおきたい。