広蔵市場の飲食通りは、市場商人、荷運び人、買物客が手早く食事を取る屋台から成長した。緑豆を挽いて油で焼くピンデトク、キンパ、麺類、ユッケ、各種チヂミは、狭い場所で複数の人が相席して食べるのに適していた。現在は動画やテレビ番組を見て訪れる国内外の観光客が長い列をつくる。
有名料理だけで市場全体を代表できない
観光客が特定の食べ物へ集中すると、伝統的な布地店や生活用品店は、来訪者増加の恩恵を同じように得られない場合がある。飲食の売上が増えても、通路混雑、ごみ、換気、防火安全の負担は市場全体が分担する。「成功した伝統市場」という評価の中でも、業種ごとの経験は異なる。
2階の古着街は、循環する服の時間を見せる
異なる時代と生産地の服が、古着・ヴィンテージ店の狭い通路に積み上がる。以前は安価な中古衣類への需要と結びつき、現在は個性と希少性を求める若い消費者も訪れる。古い服をすべて価値あるヴィンテージと呼ぶのではなく、状態、可能なら出所、直しや修繕の可否を確認する。
市場観光にも労働を尊重する姿勢が必要だ
撮影のためだけに食べない料理を注文したり、屋台の客の顔を無断で撮ったりしない。狭い通路で列や配信によって道を塞がず、食品ごみと使い捨て用品は指定場所へ捨てる。商人を親切な背景人物として消費せず、誰かの仕事場を訪れているという感覚を保つ。