KTXを降りて釜山駅の広場に立つと、海を背にした正面の山肌に、家々が階段のように積み重なる風景が最初に目に入る。あの斜面が草梁だ。釜山を「海の都市」とだけ思って来た旅行者に、釜山が実は「斜面の都市」でもあることを最も早く教えてくれる街である。
縦に読む釜山
草梁の構造は垂直だ。いちばん下に埠頭と駅、その上に中華街と市場、その上に168階段、いちばん上に山腹道路と展望台 事実。この垂直の層はそのまま時間の層でもある — 開港が下をつくり、戦争が上をつくった(第2話)。下から上へ歩いて登るだけで、釜山の近現代史を順番に通過することになる。
なぜ半日か、どう始めるか
釜山駅がそのまま出発点なので、交通の計画が要らない 事実。駅から中華街・市場・階段・イバグ道・展望台をつなぐ3〜4時間の半日徒歩コースがよく合い 推定、夕暮れの展望台から北港の夜景で締めるなら午後スタートがいい。ひとつだけ覚えておこう — この街の文法は平地ではなく勾配だ。