山頂まで住宅が広がった地域では、水や燃料、生活用品を運ぶこと自体が重労働だった。階段と路地の幅は、当時の暮らしを物理的に示す。
再開発されていない一部区間には、階段状の路地や古い商店の痕跡が残る。ただし現役の住宅地であり、住民の家を撮影対象として覗き込んだり、道を塞いだりしてはならない。
路地を身体で理解する
階段の段数、踊り場の狭さ、道路から玄関までの高さを観察すると、車両中心の都市計画とは異なる生活単位が見える。配達、引っ越し、ごみ収集、通学、高齢者の外出は、すべて斜面の影響を受ける。
一方、新しい団地ではエレベーター、地下駐車場、造成された歩道が高低差を内部で処理する。同じ丘に旧路地と団地が接する場所では、地形そのものより「地形を克服する資本と設備」の差が見える。
責任ある訪問
- 玄関・洗濯物・室内へカメラを向けない
- 狭い階段で三脚を立てない
- 「貧しい風景」「レトロな住宅」といった品評を住民の前でしない