現在の市場は一時期に計画された整然たる商業団地ではない。日本統治期には会社方式へ再編され、解放と朝鮮戦争を経て帰還者、避難民、露店商が生計を求めて集まった。大火のたびに店舗、商品、取引方法も変わった。
市場を動かす主体は時代ごとに変わった
植民地期の市場を朝鮮商人の自由な成長だけで説明できない。土地、施設、許可には植民地権力と資本が大きく関わった。解放後に商人組織が市場を立て直したが、政治的混乱と戦争が続いた。連続性の内部には所有と統制の断絶もある。
戦後は非公式な品まで取引された
物資不足の時代、軍需品、救援物資、輸入品、中古品が流れ込み、公式流通網外の取引も盛んだった。必要な物を探し、直して使う技術も商売の一部になった。輸入商街や雑貨路地の混在性は戦後経済の記憶に触れている。
火災は建物だけを焼いたのではない
密集市場の火災は在庫、掛け売り帳簿、取引関係まで一度に失わせた。それでも仮店舗で営業を再開し、市場は復旧した。コンクリート商街と狭い通路を「昔の風情」だけでなく、安全と生業のために改修され続けた空間として見たい。